Management for Primary Frozen Shoulder Associated with Night Pain An Effect of Steroid Injection

Management for Primary Frozen Shoulder Associated with Night Pain An Effect of Steroid Injection

夜間痛を伴う一次性肩関節拘縮に対する注射療法の効果(河合ら.2011)

 


【本日のまとめ】

〇はじめに:

夜間痛を伴う高度な肩関節拘縮(挙上(以下AE)100°以下、下垂位外旋(以下ER)10°以下、結滞(以下IR)L5以下)に対する河合らの治療方針は、消炎処置として肩甲上腕関節にステロイド剤と局所麻酔の注射を夜間痛がほぼ消失するまで行う。その後理学療法を開始し満足いく治療成績が得られた。

・本研究では炎症期として考えられる初診時に夜間痛を持った高度の一次性肩関節拘縮に対する、消炎処置としてのステロイドの肩甲上腕関節内注射の効果を検討。

〇対象:

初診時のAE100°以下、ER10°以下、IRL5以下の一次性肩関節拘縮6164肩を対象とした。(男性2121肩、女性4043肩、初診時平均年齢58.9歳、平均罹患期間5.8か月)

〇方法:

肩甲上腕関節内にBetamehasone4mg1%キシロカイン4を混合した薬剤を注入。

〇結果:

平均5(1-14)回の関節内注射(4.8週間)で夜間痛消失

 ROM(平均°)

  初診時 AE 88.2 ER 1.4 IR 仙骨レベル

  夜間痛消失時 AE 109.5 ER 12.9 IR L5

    最終調査時 AE 133.5  ER 12.9  IR L2  ※理学療法経過中

〇考察:

・滑膜炎が軽快し関節包の瘢痕形成が終止することで、関節可動域は改善され関節包のリモデリングが起こることが報告されている。

・五十肩の初期(炎症が強い早期)に肩甲上腕関節内にステロイド注射を施行することは滑膜炎の消退を促し、次に起こる関節包の線維化による不可逆的な変化を防ぐことができる。

・本研究により関節内注射により炎症による関節内の線維化を押さえるだけでなく、不動性による瘢痕形成の予防にもなることが考えられた。

・炎症性の疼痛軽減と同時に可動域の改善も期待できる。

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